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第59回診療情報管理研究研修会 (参加報告)

2019年8月27日

第59回診療情報管理研究研修会(福岡県病院協会様主催)

<各演題について>
午前中はランチョンセミナー準備のためご講演をお聞きすることができず…

シンポジウムでは「DPC業務について 」として、4施設の方々より、各施設のDPCに係る業務についてのご講演でした。
 DPCに係る業務は、DPCデータ入力から精度管理、統計分析と幅広く、施設規模が大きなところでは業務が分業化されている。小規模施設では全てを行う必要がある半面、業務を関連付けて効率化などの改善策を取りやすいとのことでした。DPCデータはデータサイズも大きく、生成作業時のプログラム実行でも数時間待機が発生するため、夜間などの不在時でも処理を実行できれば効率的である。UWSC※を用いて定型的なプログラムの実行すらも自動化している施設もあり、大変衝撃を受けました。※UWSC:RPA(ソフトウェア型ロボット)の簡易版。マウス操作、キーボード入力、アプリケーションの起動など、PC操作の記録・プログラミングし、自動再生できるフリーソフト。
 経営分析システム「ZERO」もDPC調査ファイルを用いており、データ生成や精度管理の内容を熟知されている方が居ると、「ZERO」での分析結果の解釈や活用の幅が広がり、意義のあるものとなります。

本研修会のメインとなる「 院内の診療活動への理解を深めるためのDPCデータの活用 」として、石川ベンジャミン光一先生(国際医療福祉大学大学院)のご講演。
 公開データから精度管理や経営戦略に資する分析まで解説頂きました。病院のマネジメントには、データに基づく多角的な分析から対策を考え、改善していくPDCAに基づいた手法を取られる必要があります。そのためには経時的にモニタリングする必要があり、BIツールや分析システム等を用いて、定型的な業務を効率化して継続可能な分析を行う必要があります。また、対策検討にあたっても、DPCデータに基づいた診療プロセスの見直しを提案することも可能であり、効率的な医療への貢献と病院経営の安定に寄与できます。

委員企画コーナーでは、「診療記録の重要性について」として、土橋佳代子氏(済生会福岡総合病院)のご講演でした。
 診療記録の法的位置づけや診療記録の電子媒体での保存についての解説でした。昨今ではスキャンによる電子媒体での保管と電子カルテ上からの閲覧が可能となり、院内での物の行き来は減ったものの、その保管場所には未だ解決されていない問題もある。スキャンした電子媒体での保管を原本として扱うには3原則(真正性・見読性・保存性)を満たす必要があるため、機能(タイムスタンプなど)を満たすシステムでは高価になってしまい、原本は別に保管を余儀なくされているとのことでした。

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