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病院管理学会(2日目)

2015年11月6日

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11月5日~6日にかけて、
福岡県福岡市のアクロス福岡にて開催された、
第53回日本医療・病院管理学会学術総会に参加してきました。

2日目の学会では、健康経営と病院経営をテーマにしたシンポジウムが行われ、
聖マリア病院や雪の聖母会健康保険組合に関わる雪の聖母会の井出理事長が、
シンポジストの1人として発表を行っていました。

健康保険組合には、全国の医療機関から被保険者のデータが集まります。
井手理事長は、雪の聖母会健康保険組合に送られてくるデータを見て、
雪の聖母会が運営する病院を選択しない被保険者の傾向をいくつか認識できたそうです。
同じ経営母体が病院と健康保険組合を運営するという前例は少ないようですが、
双方のデータ活用が進めば新しいイノベーションが生まれるのではないかと感じます。

また、座長から指名を受けて発言した済生会熊本病院の副島院長は、
病院職員の肥満による健康リスク増大を抑えるために体重買取制度を運用しているそうです。
健康経営や医療費抑制の重要性が継続的に高まっていることを考えると、
今後もそういったユニークな取り組みが増えていくのではないかと思います。

その他のプログラムにおいても、昭和大学江東豊洲病院における土日週日化に関する発表や、
産業医科大学の松田先生によるDPCデータと病院機能の話など、
興味深い取り組みがいくつも紹介されており、2日間通して充実した内容になっていました。

ちなみに来年行われる当学会のテーマは、
「創造的破壊 ~医療の質の向上と効率化の同時達成を目指して~」だそうです。
かなり刺激的なタイトルになっているため、楽しみにしたいと思います。

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